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不死者の物語  作者: 雨後晴
3/8

2話

継続させるのが難しいなあー

 前回、絶賛遭難中であったシュンであるが。


「……もう、いいや」


 脱出することを諦めようとしていた。

 三日も移動しても出口は見つからず、食料も底を尽き、終いには、自身が魔物達の食料になるところであった。

 この三日間、どれだけ手足を食われたことだろうか。

 歩いていれば、不意をくらい手を食われ(勿論反撃して食料にしてやったが)、眠っていれば、フォレストウルフの群れに襲われたりもした(これも、何匹かは逃したが、食料にしてやった)。


「誰か助けに来てくれないかなぁ」


 まあ、来ないと思うが。

 少なくとも、十日ほど経たないと捜索依頼は出ないだろうし、そもそも捜索依頼は人気ないし。

 捜索依頼はギルドから報酬が出るのだが、その苦労に報酬額がみあわない場合が多いのだ。

 なので、よほどのお人好しか、暇している者しか受けないだろう。


「……まあ、気長に待つか」


 後七日なら、魔物の肉でなんとか凌げるだろう。もしかしたら、運よく抜け出せるかもしれないだろうし。

 最悪、食わなくても問題ないだろうしな。


「ただ待つというのも暇だしなぁ、……寝るか」


 ……ということなので、僕は適当な木に腰をかけ、眠りについた。

いつ抜け出そうか、

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