18 『エイプリルという家庭教師』
夜。エイプリルが勉強を教えに部屋に来た。
脇に教科書を抱えている。
すっかり忘れてた。昼にそういえば約束したのだった。
エイプリルは不機嫌そうな顔をしてるが相変わらずの美少女っぷりである。
「やっぱり、本当にやんの?」
「こういうのは継続が大事。……どの程度の学力か知りたい。4+15は?」
足し算からかい!
「19。余裕」
「良し。245x6は?」
「あ、すいません。暗算で九九以外がいきなり来ると心の準備が」
即答できなかった。
「そう。これは頭の体操。紙にメモしないで頭の中でメモして解いて」
覚悟して解く。250x6ー5x6だよな。
250x4が千で250x2が500だから1500はいって、あれ。
引き算はなんだっけ。
「5x6を引く」
そうそう! って頭の中見られてた!
なんとか1470と答える。
「それじゃ1000から素数を順に引いていって。800を切るまででいい」
「!? えー、999、」
「1は素数じゃない」「!?」
こんな感じで暗算を幾つかこなした。頭の記憶力と演算を同時に鍛える運動らしい。
眠る時に羊を数える代わりにやってとか注文付けられる。素数引き算はきついので勘弁してほしい。
その後に改めて本日の勉強が始まった。
つらい時間がはじまる……!
と覚悟したらそうでもなかった。
簡単で単純な問題とそれの講義が中心になったからだ。
あくまでも怠け癖防止の勉強なので解ける問題を解くという訓練だとか。
「数学で公式を使って解くのは反復訓練なので訓練すれば良い。それよりも解法を導くための思考が重要。何故こういう解法を考えつくに至ったか、を学ぶ」
おうよ!
エイプリルが美少女じゃなければ勉強に付き合わなかっただろう。
「勉強は忍耐力の訓練」
「そういう考え方もあるんか」
「大事なこと」
おとなしく勉強をする。エイプリルの声が心地よい。
公式と解法のパターンより何故こうするのか、を重点に教えてくる。
その上でパターンは覚えると感覚で考えも身につくから覚えるとか言い出してる。
集中力が途切れ始めた。
運動と違って何故勉強はこんなにも辛いのだろう。
上手くいかない物事の楽しくなさよ。
あー、エイプリルちゃん可愛いな。おっぱいないのが残念だなあ。
無表情系の美少女だと胸がないのは正義か。ジャスティス!
J・U・S・T・I・S !
豆知識:つづりはjusticeだぞ。
はい。
「集中」「イエス、サー」
睨まれたので大人しく勉強する。
頑張った。そう頑張ったよ!
「今日はここまで。水取くん、お疲れ様」
「俺は自由だ!」
突然のシャウトにびくっとエイプリルが震えた。
ミムさんが紅茶とクッキーを持ってきてくれた。うまうま。
小人も一緒に居てクッキーを貪る。
エイプリルはミルクティーを飲んでいる。美味しそう。
こうして無事に一日が過ぎて行った。
サブタイトルが一個ずれてたので内容に沿った題名に変更しました。
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投稿始めて10日経ちました。そろそろ中盤展開へ突入ですね。
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誤字修正(7/17)




