ぶれいくたいむ
『ぶれいくたいむ』
四葉亭のある平穏な日々。
ハヴェルと犬、葉露が帰ってくる。
「ただいま。ん?」
向こう側の大きなガラス扉のカーテンがさっと開かれる。
「フフフ。待っていたぞ!
これで役者は全て揃ったようだな!」
「う、うん? それ何の格好?」
「おいどんは木。そう、寡黙で頼りがいのある、少しオセンチな木さ」
小人がボール紙で作った木から頭を出してる。
「時は満ちた。キスシーンから舞台は始まるべ。ファイ!」
「ばう!」「うわ、なにをする、やめろー」
ワンコが小人に飛びかかり舞台から引きずっていく。
「のー!」
カーテンに捕まり抵抗するがカーテン毎持ってかれていく。
すごいパワーだ。さすが4WD。ふさふさのしっぽはごきげんだ!
カーテンがビリビリに破れてちゃっきーが連行されていった。
ハヴェルが遠い目で呟く。
「……熱烈なキスだった」
「(。。;)」
平穏な日々に記憶をまた一つ追加していく。
物事にはオチがない事が多いがそれもまた日常なのだ。
家族がいるだけで何気ないイベントが増えていく。
こうして四葉亭の大窓の扉のカーテンの繕いは出来たのですというお話。
この時の繕いを見つけてハヴェルと葉露が笑って話したのだった。




