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巡る世界のいつかの空  作者: 桜咲 香恋
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プロローグ

彼女が俺の側から消えてしまってからどのくらいの月日が流れたのだろう…。



俺はふと柔らかな風に誘われて、空を見上げた。そこには雲一つない青がいっぱいに広がっていた。



空っぽの俺の心を美しい彩りで飾ってくれた時間はそう…あの空の向こうに儚く消えてしまった……いや、俺が消してしまったのかもしれない。




けど、切ないくらいに、君の笑顔だけが…今もまだ、俺の中に愛おしく…。






ーーーーーーーーーーーーー




どこまでも青く澄んだ空の下に、水路の巡る賑やかな町、美しく水々しい花々が彩る丘の遠く向こうには白壁の王城…。




ここは王国ストラピア。



数々の伝説と魔法の歴史に包まれた国…。

この国は遥か昔から王位を継ぎ続けたロリアット王家、歴史の深い貴族高家、市民で構成されており、市民階級以外のものは皆魔術を操る。






そして堂々とそびえたつ王城の下には、国の警護の率先力を育てるため魔術を操る貴族のみが通う教育機関、聖ファストル魔術学院があった。








俺―ユウリスは、美しい花々が咲く丘のうえに寝転んでいた。



知るものはほんの少しに限られるが聖ファストル魔術学院の広大な図書室には王城へとぬけるための秘密の入口がある。そしてその入口をぬけた場所こそが今俺がいるこの丘だ。







ふいに暖かな風が吹いた。



丘の緑を揺らし、花びらを空へと踊らせる。 俺はどこまでも青く澄んだ空を見上げながら“あの時“を思い出した。







俺はあの時此処にきてしまった…。

たくさんの事を知ってしまった…、過去から続く悲劇、運命から自由を奪われてしまった人々の歴史を…。





気がついたら俺はもう、チェス盤の上の残酷な駒だった。ここでの出逢いは偶然ではなく、必然であったのだ。






これは残酷で美しい運命を描いた物語。

儚くも勇敢に歩んだ彼らの運命を貴方だけにお見せしよう。


まだまだ拙い文章しか書けませんが、ひまつぶしに閲読していただけたら嬉しいです。

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