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物語その8
かわいい精霊は、石へスゥっと吸い込まれるようにきえていった。
「ふぅ……」
一息ついたものの、成功したかどうかはわからない。しかし願うことは変わらない。ただ、この石は非常に強い魔力がある。悪用されたりさなければいいが。
「にしてもアラスター。この石に精霊をいれたら青みが増したね。より綺麗な青になった」
「そうだな……。じゃぁ、この石な名前はブルーストーンでいいか」
「えぇ、在り来たりじゃない?」
「いや、在り来たりでも良い。名前なんかはオマケだ。わたしは、この石が平和に導いてくれることを切に願うよ」
平和になってくれれば、それ以上のことは望まない。はて、しかし。わたしは、この石を作っただけでは平和にならないことに気がついてしまった。どうしようか。