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物語その7
「これって、伝説の石……、アルカヌムストーンじゃない! 石言葉は希望。精霊をいれる前からすでに強い魔力を持っているという……。どうやって手にいれたの!?」
「それが良く覚えてないんだ……」
確かに伝説の石の入手法はマスコミへの良い餌になる。しかし、私は何一つ覚えていなかった。
「それより早くこの子を石に閉じ込めよう。平和のためにも。呪文はわたしが唱えるよ」
「わかったわ」
わたしは、杖を取り出し、呪文を唱える。
「インカタティオ・フィニオ・イフ・ピース・ワールド
インカタティオ・フィニオ・イフ・ピース・ワールド……」