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Ifの切り札  作者: 乃石 詩音
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プロローグは泣く

 私の独白を最後まで聞いて下さって、ありがとう。(第三者に話しているから告白なのかもしれないけど)つまらなかった? 退屈だった? それでも最後まで聞いてくれた「貴方」はとても優しい心の持ち主なのね、きっと。そうそう、「最後まで」とはいうけれど、私の物語がこれで終わったわけじゃない。「物語」とは、他の人と重なり、交差してできあがっていくものだと思うの。生きる、とは長い長いトンネルを駆け抜けていくものだと思うの。それがどこかで違う人と交差している。だから、一度に語りきることはできない。それに、語ることさえ簡単じゃないし、単純じゃない。私の命が尽きたときでなければ、私の物語の全貌を語りきることはできないの。

 それでは、また会う日まで。……、え? まだ完結していないじゃないかって?だから、物語は全てを一度に語りきることはできないのっ! おっと、私としたことが。思わず取り乱してしまったわ。ごめんない。

 ごきげんよう。「貴方」。そして、記憶を失ってしまった私の御主人様……。 

 

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