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Ifの切り札  作者: 乃石 詩音
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物語その15

今日もあの五人は私が知らないどこかで活動しているんだろうな。別にそれも最近は気にならなくなってきた。気にしていればキリがないし、まだifという組織じたいはあるけれど、それもほぼほぼ名前だけだ。それより気になるのは、ifという名前の由来。御主人様は一体どいいう気持ちをこめてこの名前をつけたのだろう?incantatioは魔術という意味だし、finioは光という意味がある。魔術のイメージといえば「闇」だ。それに対して「光」とは……? 長い長い時を生きてきたけれど、まだ私にはわからないことが多い。多すぎるぐらいに。 

 石に外ではモンペリエ校の入学式が行われているようだ。トリーアの後の校長先生もなかなかに優しい人だった。プライオア家にだけ伝わる私の秘密。彼女はそれをどれくらい知っているのだろう。それさえ、私にはわからない。ただ一つ感じていたのは、また久しぶりになにか事件でも起こりそうだな、ということだった。これは、知識でもなんでもない。ただの勘だ。おもしろいこと、がおこるのかもしれない。しかし、私は嫌な気配を感じていた。ただの、気のせいだったらいいなぁなんて思ってみる。けれど、嫌な予感はよく当たるものだ。たとえばあの五人が悪さをしているだとか。これは、年を重ねていく度に的中率はあがっていった。そんなの上がっても全く嬉しくない。

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