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Ifの切り札  作者: 乃石 詩音
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物語その12

 私はここ何日か毎日精霊作りに追われていた。魔力が高いのは変えずに、性格や特徴だけを変えて作るのは非常に難しい。

 精霊を毎日作り続けて一カ月が過ぎると、五体の精霊ができた。アルカヌムストーンに閉じ込めたのも数えれば、六体にも及ぶ。そしてそれぞれ協力させるために友情呪文までかけた。しかし一向にアラスターは姿を現さなかった。新聞にも目撃情報などは載らず、アラスターについての記事が大きくとりあげられたのはあの一日だけだった。なんとか情報を得ようと、私はブルーストーンの中の精霊、「if」に聞いてみることにした。しばらく精霊作りに追われていたからブルーストーンの様子を見るには久しぶりだ。

 私は屋根裏部屋に向かった。そこに厳重管理をしている。近寄るとブルーストーンは激しく強い光を放ち始めた。

「っなんなのっ!?」

こんな現象初めてだ。石作りは成功したとばかり思っていた。光が弱くなると、頭の中に話しかけてくるような声がきこえはじめた。

「成功? 笑わせないで。たしかに石づくり自体は成功したわ。だけど失敗よ。計画もなにもかも。みぃ~んな失敗なの。残念ね」

また光が強くなると、もう何が起こったのかわからなくなった。

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