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百七

 その時、背後より


「『あっというまに突き刺さる、まるで何かの……」


「うおお? ほ、ほらあんたらも、早よ、身を屈めや!」


 いきなり、その場に屈みこんだ破近。そして、何故だかつられた霊鳳。案外、素直なのか?

 だが、そこはプライドの高い二代目さん。身動き一つ取ろうともしないところ、音を立てて白扇が襲った。

 思わず、手で目を塞いだ破近。

 やがて、手を外し


「ガハハハ! 河童やん!」


 それに蕾も


「お、落ち武者さんですかあ?」


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