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百一

「どうして、そうなるんですかあ?」


「考えてみ? 各自が言わなかった組の名を言えばいいだけやん。つまりな、残ってる組を言えばいいんや。ま、最後になるまで名乗らんっちゅうのがミソやけどな」


「そ、そうかあ」


 だが、破近の話は止らない。


「で、その壱組を語った政吉って野郎が、楊組二番目のヤツやわ」


「で、でもお、その二人っていっつも喧嘩ばかりしてましたけどお?」


「それは見せかけでな、皆にそう思わせてるだけやねん」


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