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九十
一応、何かの役には立つだろう――この破近の一言で、種子の島への潜入が決まったのだが。
「旦那。何かの役に立つとは?」
「ああ」
ここで破近、種子に目やり
「おまえって、大凧持ってるやろ?」
「はい、ここに」
「今、開かんでいいって! で、それに二人乗れるやろか?」
これに、種子が不思議そうに
「はい、乗れますが。誰が同伴されるんです?」
「ど、同伴て。わいや、わい!」
そりゃ親分も目を丸くする。
「だ、旦那、自ら島へ?」
一応、何かの役には立つだろう――この破近の一言で、種子の島への潜入が決まったのだが。
「旦那。何かの役に立つとは?」
「ああ」
ここで破近、種子に目やり
「おまえって、大凧持ってるやろ?」
「はい、ここに」
「今、開かんでいいって! で、それに二人乗れるやろか?」
これに、種子が不思議そうに
「はい、乗れますが。誰が同伴されるんです?」
「ど、同伴て。わいや、わい!」
そりゃ親分も目を丸くする。
「だ、旦那、自ら島へ?」
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