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八十五

「ですからその最中に、その身に危険が迫ってきそうな……」


「まあまあ、朝ちゃん。その為にな、こうやって喜助を走らせたんやから」


 この時だった。いきなり天井から落ちてきたのは緑の物体だった。が、もはや慣れっこの破近、何の驚きもせず――いや、別の意味でその青き目を丸くしている。


「な、何で、おまえなんや!」


 その物体、腰を押さえながら立ち上がり


「あいたたた……あ、破近様、ご無沙汰です!」 

 

 すでに満面笑顔である。


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