970/1037
七十九
一方の蕾、自室で何やら話し込んでいる。もちろん、そのお相手は金魚のフンだ。
「ウチのご主人様、あ、いや、兄貴がいつも言ってるんだが」
「何をです? 姐御」
「事件が起きた頃のアリバイを調べろってさ」
これに弥三郎、当然ながら
「あ、ありばい? 聞いた事ないですが?」
「その頃には、ちゃんと別の場所でこれこれしてました……っていう、まあ証だね」
「なるほど。でもあの血の固まり具合だと、相当な時刻が経っていた筈ですが」
一方の蕾、自室で何やら話し込んでいる。もちろん、そのお相手は金魚のフンだ。
「ウチのご主人様、あ、いや、兄貴がいつも言ってるんだが」
「何をです? 姐御」
「事件が起きた頃のアリバイを調べろってさ」
これに弥三郎、当然ながら
「あ、ありばい? 聞いた事ないですが?」
「その頃には、ちゃんと別の場所でこれこれしてました……っていう、まあ証だね」
「なるほど。でもあの血の固まり具合だと、相当な時刻が経っていた筈ですが」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。