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七十七

 そして、なおも言い合っていると


「貴様ら、いい加減にせんかい!」


 それはもの凄い迫力だった。

 当の二人はもちろん、他の者たちも思わず振り返ってみると――


 般若の面より怖い顔をした辰爺がいる。


「この世のものじゃないですう!」



 すぐに元の孝行爺に戻った辰爺だったが、如何せん周囲の方が萎縮してしまい、結局は何の進展もなく会合は幕を下ろした。


 一方蕾はというと、すぐに文をしたため、今心彫二号を空に放ったところである。


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