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七十二
「お、女将さん」
「どうなんだいって言ってるだろ?」
これに、おしんがぽそっと
「知らない方です。あ、本当に」
それを聞いた弥三郎
「紅梅じゃないって? じゃあ、あの野郎は一体?」
さらに恭平も
「ひょっとすると他の敵さん?」
「もしや、甲斐の家鈴会?」
確かに、この政吉が口にした家鈴会。以前より、お江戸の組とはいざこざが絶えないのだ。
ここで辰爺が
「では、この娘はそこにでもくくり付けて、再び話し合いをしましょうか?」
「お、女将さん」
「どうなんだいって言ってるだろ?」
これに、おしんがぽそっと
「知らない方です。あ、本当に」
それを聞いた弥三郎
「紅梅じゃないって? じゃあ、あの野郎は一体?」
さらに恭平も
「ひょっとすると他の敵さん?」
「もしや、甲斐の家鈴会?」
確かに、この政吉が口にした家鈴会。以前より、お江戸の組とはいざこざが絶えないのだ。
ここで辰爺が
「では、この娘はそこにでもくくり付けて、再び話し合いをしましょうか?」
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