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六十八
まだ会合が始まったばかりだというのに、早速部屋から出て行った蕾。皆唖然とし、その後姿に目をやっている。
そして一方の辰爺、たった今蕾から渡された紙切れに再び目を落とした。
そこには
――正面の壁にかかっている般若の面より、先ほどから誰かが覗いています
厠へ行くふりをしながら廊下へと出てきた蕾、すぐに隣の部屋へと足を忍ばせ近づいている。
そしてそこに辿り着くや否や、襖を思いっきり開き
「そこで何してるんだい?」
まだ会合が始まったばかりだというのに、早速部屋から出て行った蕾。皆唖然とし、その後姿に目をやっている。
そして一方の辰爺、たった今蕾から渡された紙切れに再び目を落とした。
そこには
――正面の壁にかかっている般若の面より、先ほどから誰かが覗いています
厠へ行くふりをしながら廊下へと出てきた蕾、すぐに隣の部屋へと足を忍ばせ近づいている。
そしてそこに辿り着くや否や、襖を思いっきり開き
「そこで何してるんだい?」
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