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六十七
「二つばかしありましてな。まず一つ目は、無論今朝方の殺しについてです」
これに堅物の政吉が
「それは、下手人捜しと捉えてもいいんでしょうか?」
「左様」
「それにしても大胆な。我々の会合の中に飛び込んでくるとは」
この時、突然立ち上がった蕾。何故か進行役のところまで歩み寄り
「ん? どうされた?」
首を傾げる辰爺に、黙って一枚の紙切れを渡すだけである。
そしてそれに目をやるも、顔色一つ変えない相手に
「ちょいと厠へ」
「二つばかしありましてな。まず一つ目は、無論今朝方の殺しについてです」
これに堅物の政吉が
「それは、下手人捜しと捉えてもいいんでしょうか?」
「左様」
「それにしても大胆な。我々の会合の中に飛び込んでくるとは」
この時、突然立ち上がった蕾。何故か進行役のところまで歩み寄り
「ん? どうされた?」
首を傾げる辰爺に、黙って一枚の紙切れを渡すだけである。
そしてそれに目をやるも、顔色一つ変えない相手に
「ちょいと厠へ」
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