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五十四
「それはあり得ませんな。取るのであれば、組の親分の許しがないと」
「フン。それって、やましいからじゃない?」
この濃紺と二色、再び戦闘と相成った模様だ。
「とにかく覆面を取らないと、これ以上会合を続けるわけにはいきませんよ」
なおも蕾、らしからぬ強気で言ってくる。
ここまでかたくなに言い続ける理由は、無論全員の素性を確認する良い機会ではあるが、実はそれ以上にかぶっている着物が――
蕾、小声で
「鬱陶しいですう」
「それはあり得ませんな。取るのであれば、組の親分の許しがないと」
「フン。それって、やましいからじゃない?」
この濃紺と二色、再び戦闘と相成った模様だ。
「とにかく覆面を取らないと、これ以上会合を続けるわけにはいきませんよ」
なおも蕾、らしからぬ強気で言ってくる。
ここまでかたくなに言い続ける理由は、無論全員の素性を確認する良い機会ではあるが、実はそれ以上にかぶっている着物が――
蕾、小声で
「鬱陶しいですう」
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