944/1037
五十三
だが、これには濃紺男が
「存じませんな」
続いて二色女も
「こっちも」
この二人、この時初めて話が合った。
そして残る陽気な男、鶯色の女とも首を横に振っている。
「そうですか、どなたも存知ませぬか」
こう吐きだした辰爺に、着物をかぶったままの蕾が
「何の進展もないようですから、ここは全員の覆面を取るというのはどうですかい?」
「これはこれは」
蕾の言葉に多少大袈裟に驚いてる相手だが、当然ながら反対意見は出てくるもの。
だが、これには濃紺男が
「存じませんな」
続いて二色女も
「こっちも」
この二人、この時初めて話が合った。
そして残る陽気な男、鶯色の女とも首を横に振っている。
「そうですか、どなたも存知ませぬか」
こう吐きだした辰爺に、着物をかぶったままの蕾が
「何の進展もないようですから、ここは全員の覆面を取るというのはどうですかい?」
「これはこれは」
蕾の言葉に多少大袈裟に驚いてる相手だが、当然ながら反対意見は出てくるもの。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。