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四十三

「では姐御、おやすみやす!」


「はいよ」


 弥三郎と別れ、部屋に戻ってようやく一人になった蕾。

 早速、覆面を取り


「はあー、すっかり疲れちゃいましたあ!」

 そして


「文は、明日の朝にでも書きますう。あ、しんぼるちゃんに餌をあげなくては」


 見上げた蕾、その後すぐに床に就いたのだが。

 その耳に届いてきたのは


「うっそお? あの二人、まだ何か言い合いしてますう! んもう、うるさいですう!」


とは言え、すぐに眠りに落ちたのだった。


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