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四十一

「宴もたけなわではございますが、ここでお開きにさせてもらいやす」


 この辰爺の言葉に


「じゃあ、姐御。おやすみやす」


 すでに姐御だ。だが、この酔っ払いの姐御ときては


「ああ。にしても、ヒック、我慢できないくらい暑すぎるねえ」


 そう言いながら、覆面に手をやっている。


「ちょ、ちょっと! そりゃダメですって!」


「ん? じゃあ、ヒック……」


「あ、姐御。め、目が据わっておられ……」


 蕾、鍋の残り汁に向って


「秘技、絶対零度!」


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