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三十三

「ま、まあ、その先は素性に関わってきますんで」

 何とか場を収めようと図る辰爺


「それで、紅梅会への殴りこみが決定しました。時期については、それぞれの組にも都合がありましょうから、後で各親分さんらと調整します」


 ここでちょうど良い具合に襖が開かれ、顔を覗かせた春代が


「ささ、皆様。大広間に夕食の準備が出来ましたよ!」



「わ、美味しそうですう!」


 目を輝かせている蕾。その耳に春代の声が


「皆様、ここでご紹介なんぞ」


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