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三十
その後も喧々諤々たる場ではあったが
「では次の議題もある事ですから、一旦ここで決を採りましょう」
そう言った辰爺が、皆に
「では、紅梅会への殴りこみに賛同される人は?」
これにもちろん小豆色の兄ちゃん、二色の女、陽気な遅刻者――この三人の手が挙がった。
「次に、反対の方は?」
手を挙げたのは――濃紺の堅物、冷静なる鶯色、そして一言も発してない全身真っ黒な男。これで三対三――ん? 三対三?
「そちらの柿色の方は?」
その後も喧々諤々たる場ではあったが
「では次の議題もある事ですから、一旦ここで決を採りましょう」
そう言った辰爺が、皆に
「では、紅梅会への殴りこみに賛同される人は?」
これにもちろん小豆色の兄ちゃん、二色の女、陽気な遅刻者――この三人の手が挙がった。
「次に、反対の方は?」
手を挙げたのは――濃紺の堅物、冷静なる鶯色、そして一言も発してない全身真っ黒な男。これで三対三――ん? 三対三?
「そちらの柿色の方は?」
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