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二十

「私めが、この会合の進行役である辰です。以後、お見知りおきを」


 蕾も含め六人とも会釈をしている。


「ご存知かとは思いますが、ここでの決まりについてお話します。よろしいかな?」

 

 やはり全員が頭を下げている中、予想通り最初に頭を上げたのは――にわか淑女、無論蕾だ。


「守っていただくべき事は、二つのみ。一切名乗ってはいけないのと、相手の素性を詮索しない……もちろん組の名など、身分が露になるような言葉も駄目です」


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