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「そそ。すごく信頼できる人がね、お花ちゃんに限ってそんな悪さはしない……こう言い張るもんやさかい」


 これに親分、間髪入れず

「冷奴姐さんですな」

 こちらの方が捜査員向きだ。


「あら? ばれてもうたわ。ま、いいやん、硬いことなんか!」


 

 早速屋敷の中を案内する親分、とある部屋で


「旦那。これですよ、お花がしょっ引かれた訳は」


「ん?」

 畳に目をやった破近、思わず


「血の文字やて?」


「へい。こりゃ、どう見たって草冠ですな」


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