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十七
「この度の会合の進行役を仰せつかった、辰にてございます」
深々と礼をしながら、その爺さん
「向こうに着きましたなら、たったの二つだけを肝に銘じておくんなせえ」
ここに、小豆色の着物の人物が
「二つだけ? こいつは楽だ!」
これに鶯色の着物の華奢な人物が
「始まった早々に口を挟むな。先に進まん」
「な、何だと?」
「まあまあ、お二人さん。ここは穏やかに行きましょか?」
とは言っても、この爺さん
「迫力がありますう、す!」
「この度の会合の進行役を仰せつかった、辰にてございます」
深々と礼をしながら、その爺さん
「向こうに着きましたなら、たったの二つだけを肝に銘じておくんなせえ」
ここに、小豆色の着物の人物が
「二つだけ? こいつは楽だ!」
これに鶯色の着物の華奢な人物が
「始まった早々に口を挟むな。先に進まん」
「な、何だと?」
「まあまあ、お二人さん。ここは穏やかに行きましょか?」
とは言っても、この爺さん
「迫力がありますう、す!」
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