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十六
「何気に重たいですう……あ、です!」
何だか危うい。
やがて埠頭に着いた蕾、早速受付を見つけ
「八つ墓島へ、大人一枚」
これに相手の男が一瞥し
「はあ? 娘が何の用だい?」
「これを」
差し出された手形を見た相手
「こ、こりゃどうも! ささ、こちらへ!」
小さな船に乗せられた蕾。無論、覆面はしたままだ。
「蒸れてますう……ます!」
そして、皆の目が彼女に集まる中
「お待たせしました、皆の衆」
この男、温和そうな爺さんではある。
「何気に重たいですう……あ、です!」
何だか危うい。
やがて埠頭に着いた蕾、早速受付を見つけ
「八つ墓島へ、大人一枚」
これに相手の男が一瞥し
「はあ? 娘が何の用だい?」
「これを」
差し出された手形を見た相手
「こ、こりゃどうも! ささ、こちらへ!」
小さな船に乗せられた蕾。無論、覆面はしたままだ。
「蒸れてますう……ます!」
そして、皆の目が彼女に集まる中
「お待たせしました、皆の衆」
この男、温和そうな爺さんではある。
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