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十一

「まずは、これに目を通すがよい」


 差し出された紙に、目をやる破近


「これって?」


「今度、八つ墓島に集まる組だ」


「ふうん」

 そして破近、それを目で追い


「壱組に、倖田組に、御茶組に、新鮮組に……こら、なかなか豪華でんな! ん? これ、何て読むんでっか?」


「どれどれ?」

 顔を近づけた木俣様


「それはな、中国の血を引く楊組と言ってな。新興勢力だ」


「やんくみっちゅうんでっか」


「そうだ。そして我ら果汁組……この六組になる」


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