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五十五

 翌朝早々、報告の為に破近宅を訪れた蕾


「奥様、おはようございますう!」


 これにお富さん、笑顔で


「あら、おはようございます……どつぼさん!」


「ええっ? どつぼじゃないですう! 蕾ですう!」


「あ、ご免あそばせ」


「何やねん? 朝から」

 そこにやってきた寝ぼけ眼の破近、相手を見て


「お、蕾やん!」


「おはようございますう、ご主人様!」


 無論この瞬間、眉が動いたお富さんだ。


「おはようさん。で、早速やけど……どやねん? あの男」


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