二百字掌編シリーズ 『青き目をした同心』

四十五

　翌日、食べた飲食代の三倍分を支払う事で出所した源五郎。

　そして、これを尾行する蕾だ。

　一方の破近ら三名はというと

「旦那。なかなか、当てはまるものがありませんな」

　この親分の言葉に、喜助も

「確かに見当たりませんね」

　調べているのは、ここ最近起こった殺しに関する資料だ。

　そして破近も

「全部、下手人が捕まってるやん」

　この時、喜助が

「旦那。ひょっとしたら、死体を隠してるんでは？」

　これに破近が、相手の頭を

「ぱこん！」