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四十一
「そんなんやったら、あいつが巻き起こしたいろんな事件の時にな、とっくにお調べくらいついてるがな」
「フン。こう言や、ああ言う。ホンマ、何様やねん?」
この女房の言い草に破近、澄まして
「旦那様や」
「その昔、ブラブラしてたヤツを拾ってきたんは誰やねん?」
「また、その話かいな……おまえさんの父上や」
「そして、そのまま抜け抜けと婿養子に収まったんは、どこのどいつや?」
これこそが、破近の大いなる弱みなのだった。
「そんなんやったら、あいつが巻き起こしたいろんな事件の時にな、とっくにお調べくらいついてるがな」
「フン。こう言や、ああ言う。ホンマ、何様やねん?」
この女房の言い草に破近、澄まして
「旦那様や」
「その昔、ブラブラしてたヤツを拾ってきたんは誰やねん?」
「また、その話かいな……おまえさんの父上や」
「そして、そのまま抜け抜けと婿養子に収まったんは、どこのどいつや?」
これこそが、破近の大いなる弱みなのだった。
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