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三十七
「ええ、知ってはいますが。そこまで親しくは」
この相手、確かに知恵が回りそうな面だ。
「そか? おまえさんが憎んでたっちゅう噂やで」
「さすがですね。ええ、確かに良くは思っていませんでした」
堂々と受け答えをする相手。ずっと牢の中に閉じ込められているからに、他ならない。
無駄な事を端折る破近、ここでいきなり
「裏稼業もんを使ったんか?」
「何の事で? ああ、このあっしが?」
そしてニヤリと
「手練のなせる業でしたか?」
「ええ、知ってはいますが。そこまで親しくは」
この相手、確かに知恵が回りそうな面だ。
「そか? おまえさんが憎んでたっちゅう噂やで」
「さすがですね。ええ、確かに良くは思っていませんでした」
堂々と受け答えをする相手。ずっと牢の中に閉じ込められているからに、他ならない。
無駄な事を端折る破近、ここでいきなり
「裏稼業もんを使ったんか?」
「何の事で? ああ、このあっしが?」
そしてニヤリと
「手練のなせる業でしたか?」
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