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二十八 完

 破近が先を続け


「いずればれて極刑を受ける前にな、とっとと戻りって!」


 これに相手が少々考え

「拙者のことは、如何に報告されますんで?」


「わいには無理やった……これだけ言うつもりや」



 やがて

「あっはっは! ようやく肩の荷が下りましたわ、破近はん」


「そらよかったわ」


「では御免!」

 頭を下げた後、走り去る京からやってきたスパイ。一度だけ振り向き


「こない醤油が辛いとこ、二度ときーひん!」


「あはは、これにて解決や!」


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