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二十
「やはりのう」
頷いた木俣様
「で、今日は?」
「その前に」
お富さん、深く頭を下げ
「この度は、主人が大役を仰せつかるとか……誠に、身に余る思いでございます」
「いやいや。あやつの頭脳には、いつも助けられておるからな!」
この時
「ま、誠に勝手な申し出ではございますが」
そう申したお富さん、再び土下座し
「そのお話、是非ともなかった事に!」
これには、声を出せない木俣様。
そら、亭主の出世を女房が拒んでいるのだから――
「やはりのう」
頷いた木俣様
「で、今日は?」
「その前に」
お富さん、深く頭を下げ
「この度は、主人が大役を仰せつかるとか……誠に、身に余る思いでございます」
「いやいや。あやつの頭脳には、いつも助けられておるからな!」
この時
「ま、誠に勝手な申し出ではございますが」
そう申したお富さん、再び土下座し
「そのお話、是非ともなかった事に!」
これには、声を出せない木俣様。
そら、亭主の出世を女房が拒んでいるのだから――
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