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十九
「木俣じゃ。鈴木の女房とやら、まあ立ち上がるがよい。その綺麗な着物が汚れるでな」
「はい」
返事をして立ち上がったお富さん、己の着物を指し
「これは緑青色と申しまして」
「ろくしょう、とな?」
有毒な錆である。
「それにしても、なかなかのベッピンさんだ。こら青き目も幸せ者よのう!」
これにお富さん、品を作りながら
「あらま、いやですわ。お奉行様」
そして一言
「一応その昔、これでも河内小町と呼ばれておりましたもので」
「木俣じゃ。鈴木の女房とやら、まあ立ち上がるがよい。その綺麗な着物が汚れるでな」
「はい」
返事をして立ち上がったお富さん、己の着物を指し
「これは緑青色と申しまして」
「ろくしょう、とな?」
有毒な錆である。
「それにしても、なかなかのベッピンさんだ。こら青き目も幸せ者よのう!」
これにお富さん、品を作りながら
「あらま、いやですわ。お奉行様」
そして一言
「一応その昔、これでも河内小町と呼ばれておりましたもので」
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