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十七
「いつもすみませんねえ」
お富さん、笑顔で苺味を口にしている。
これに喜助も
「いえいえ。でも、旦那もよく奥方さんの事を口にしてますよ!」
「あらま!」
ここでお富さん、眼光を鋭くし
「何と?」
「もし鬼が島にいたら、桃太郎の勝利もなかっただろう、って」
「オホホホホ」
「ま、軽口が言えるくらい仲がよろしいわけで」
顔を上げた喜助、思わず身震いした。
開けられた相手の口、血反吐を吐いてきそうなほど真っ赤に染まっている。
「いつもすみませんねえ」
お富さん、笑顔で苺味を口にしている。
これに喜助も
「いえいえ。でも、旦那もよく奥方さんの事を口にしてますよ!」
「あらま!」
ここでお富さん、眼光を鋭くし
「何と?」
「もし鬼が島にいたら、桃太郎の勝利もなかっただろう、って」
「オホホホホ」
「ま、軽口が言えるくらい仲がよろしいわけで」
顔を上げた喜助、思わず身震いした。
開けられた相手の口、血反吐を吐いてきそうなほど真っ赤に染まっている。
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