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十六
すぐに緑青色の着物をなびかせ、その後を追ったお富さん。
すれ違う男という男がその美貌に振り向いているのだが、その度に
「何ジロジロ見とんねん? われ、しばいたろか!」
やがて、前から
「あれ、奥方さん?」
「あら、喜助さん。旦那様は?」
「ええ、木俣様と明日の打ち合わせを」
ここで、お富さん周囲に目やり
「そこの店で、茶でも一杯如何です?」
長月といえ、まだかなり暑い。
そこで、かき氷なんぞを注文したお二人さんである。
すぐに緑青色の着物をなびかせ、その後を追ったお富さん。
すれ違う男という男がその美貌に振り向いているのだが、その度に
「何ジロジロ見とんねん? われ、しばいたろか!」
やがて、前から
「あれ、奥方さん?」
「あら、喜助さん。旦那様は?」
「ええ、木俣様と明日の打ち合わせを」
ここで、お富さん周囲に目やり
「そこの店で、茶でも一杯如何です?」
長月といえ、まだかなり暑い。
そこで、かき氷なんぞを注文したお二人さんである。
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