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十五
「もう気をつけてくださいよ、大事な身なんだから!」
この言葉にお富さん
「大事な身とは?」
「そりゃ明後日の、吟味方の任命式に決まってますよ」
「吟味方? 任命式? はて初耳ですが?」
ここで破近が
「あのな、おまえを驚かそうって黙ってたんや!」
そしてすぐに
「ほな喜助、いこか?」
早々に駆け出した後姿を見ながら横の柱をどついたお富さん、パラパラと落ちてくる木屑の中
「何や隠してけつかるな? けったくそわるいやっちゃ!」
「もう気をつけてくださいよ、大事な身なんだから!」
この言葉にお富さん
「大事な身とは?」
「そりゃ明後日の、吟味方の任命式に決まってますよ」
「吟味方? 任命式? はて初耳ですが?」
ここで破近が
「あのな、おまえを驚かそうって黙ってたんや!」
そしてすぐに
「ほな喜助、いこか?」
早々に駆け出した後姿を見ながら横の柱をどついたお富さん、パラパラと落ちてくる木屑の中
「何や隠してけつかるな? けったくそわるいやっちゃ!」
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