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 これには、叩かれたご本人も


「え? な、何でなの?」

 そして、なおも喚き散らしている彼女を見ながら


「ね、ね、何て言ってるの?」


「冤罪だ! このおかま野郎! って言ってるわ」


 これに菖蒲殿が、口をポカンと開け


「え、冤罪……」


「菖蒲はん、よかったやん! また一つ勲章が増えて!」


 この言葉に我に返った相手、破近を睨みながら


「それどう意味! 何にもわかってないくせに!」


 破近、これには答えず、相手の手を引き


「ほな、来てみ!」


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