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五
「そんなあ、しゃべれないし」
心底困った風の菖蒲殿に
「しゃあないやっちゃな。ほな、聞いたるわ」
破近に尋ねられた秘書のハイーネ嬢、しかし何も答えずうつむいてしまった。
それを見るや、気色の悪い笑みを浮かべた菖蒲殿
「フッ……仏さん自ら鍵を掛け、おまけに凶器の小刀まで、これ見よがしに床に落ちていた。これも、体に刺さっていたのを彼自身が抜いたんでしょう」
「何故そこまでしたん?」
「フン。簡単な事ですよ、鈴木殿」
「そんなあ、しゃべれないし」
心底困った風の菖蒲殿に
「しゃあないやっちゃな。ほな、聞いたるわ」
破近に尋ねられた秘書のハイーネ嬢、しかし何も答えずうつむいてしまった。
それを見るや、気色の悪い笑みを浮かべた菖蒲殿
「フッ……仏さん自ら鍵を掛け、おまけに凶器の小刀まで、これ見よがしに床に落ちていた。これも、体に刺さっていたのを彼自身が抜いたんでしょう」
「何故そこまでしたん?」
「フン。簡単な事ですよ、鈴木殿」
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