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三
「だから戸が開かなかったのか?」
ここで通訳として同行してきた破近が、目の前の蘭国人二人にこれを伝えている。
そして
「菖蒲はんよ。そやから、二人は庭に回ったらしいわ」
次に菖蒲殿は、床にも目をやり
「この血染めの小刀が凶器ですね。にしても……」
破近、これにすかさず
「被害者自らが鍵を閉めるとは、かいな?」
菖蒲殿、それには答えることなく
「ねえ、庭に出た後のことを聞いてよ?」
すぐに破近、二人に向って尋ね始めた。
「だから戸が開かなかったのか?」
ここで通訳として同行してきた破近が、目の前の蘭国人二人にこれを伝えている。
そして
「菖蒲はんよ。そやから、二人は庭に回ったらしいわ」
次に菖蒲殿は、床にも目をやり
「この血染めの小刀が凶器ですね。にしても……」
破近、これにすかさず
「被害者自らが鍵を閉めるとは、かいな?」
菖蒲殿、それには答えることなく
「ねえ、庭に出た後のことを聞いてよ?」
すぐに破近、二人に向って尋ね始めた。
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