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百二 完
「ま、何はともあれ、乾杯や!」
破近宅にて、宴の最中の四人。
「さすが旦那だ。あの追い込み方は、迫力満点でしたな」
親分の言葉に、満更でもない風の破近
「そか? ま、三人のおかげやわ」
「ありがとうございますう!」
蕾に続き、喜助も
「こらどうも」
だが
「しかし一つだけ、どうも解せぬ事が」
「何や?」
「あの手押し車って、誰が調べたんで?」
これに破近
「ハッタリやんか!」
この時の三人の主を見る目つき――何とも形容し難い。
読者のみなさまあ、お疲れさまでしたあ! 次回第十七話は「和蘭陀館の謎」の予定ですう! かみんぐすーん、ですう! by蕾