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百八

「ふわあ」

 厠へ行く為に下りてきた輝吉、何かにつまずき


「もう! 何が置いて……うわっ!」

 そしてすぐに、そこに横たわっている者の肩を抱き


「す、鈴木様! 大丈夫ですか!」


「うーん」

 後頭部を抑えながら、破近が目を瞬かせ


「あ、輝吉はん! お、お鶴に後から殴られて!」


「な、何ですって?」

 思わず物置に目をやる輝吉。その戸が開いてるのを認め


「に、逃げた?」


 この時、なおも破近が


「あいたた」


「あ、すぐに皆を起こしてきます」


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