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百六

「だがな、まだ安心したらアカンのや。なんせ、このわいは半分は疑っておるさかい」


「あ、はい。でも半分とは?」


 これに


「そや、半分や。でな、残りの半分の人間の方も確かめたいんや。な、ここは一つばかし協力してくれへん?」


「は、はあ」


 そら、相手が訝るのも不思議ではない。何しろ、有罪だと断言した方から協力要請があるのだから。


「で、夜明けと共に、この島の北東の展望台まで行って欲しいんや。これ貸してあげるさかい」


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