661/1037
七十四
これに答えてきたのは輝吉だった。
「どんな風って? 小刀を胸に突き刺したまま、床に仰向けになっていたが」
「争った気配は?」
「特になかったような」
これに、翔助が満足気に
「そうだね。じゃあ、お清。その時の部屋の様子は?」
「あ、部屋の方は何か荒らされていたような気がするけど」
「そのとおりだ」
「でも、それが何か?」
お清の、これまた当然なる質問には
「賊と源平が格闘していたら、あんな風に死体は整頓されないはずだ」
これに答えてきたのは輝吉だった。
「どんな風って? 小刀を胸に突き刺したまま、床に仰向けになっていたが」
「争った気配は?」
「特になかったような」
これに、翔助が満足気に
「そうだね。じゃあ、お清。その時の部屋の様子は?」
「あ、部屋の方は何か荒らされていたような気がするけど」
「そのとおりだ」
「でも、それが何か?」
お清の、これまた当然なる質問には
「賊と源平が格闘していたら、あんな風に死体は整頓されないはずだ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。