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七十一

「こほん……えっと……じ、実はな、八重が死んだんだ」


 これに、彼女は口をポカンと開けたまま


「や、え、が、し、ん、だ……って、またまたあ!」


「残念ながら事実だよ。首を絞められたようだ」


 直樹は努めて冷静に話をしているが、相手には何の効果もない様子。


「そ、それって、殺された?」


「ああ、間違いない」


「ま、まだ、賊がうろついてる? ねっ、直次さん!」


 それには、うつむくしかない直次


「そうみたいだな。油断していた」


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