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六十
これにはさすがに何も言えない、直次を始めとする面々。
いつのまにか泣き止んだ小春が、さらにしつこく
「れもね、もしこの中に同心さんがいたら、とっくに賊なんて捕まえてるよね!」
「ほよっ?」
思わず盃を落とした破近、慌ててそれを拾いながら
「そ、そうでんな」
それを見た姐さん、含み笑いをしつつ
「その通りですよねえ……ね? 旦那」
だがこの時、それまで黙っていた翔助が反応し
「小春よ。そんな旨い話なんてあるはずないよ」
これにはさすがに何も言えない、直次を始めとする面々。
いつのまにか泣き止んだ小春が、さらにしつこく
「れもね、もしこの中に同心さんがいたら、とっくに賊なんて捕まえてるよね!」
「ほよっ?」
思わず盃を落とした破近、慌ててそれを拾いながら
「そ、そうでんな」
それを見た姐さん、含み笑いをしつつ
「その通りですよねえ……ね? 旦那」
だがこの時、それまで黙っていた翔助が反応し
「小春よ。そんな旨い話なんてあるはずないよ」
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