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五十三
すでに時刻は戌の中刻(九時)。皆が広間でくつろいでいる時
「ここに小船くらいはないのかな?」
直次の問いかけに、お清も
「それくらいはあっても良さそうね。で、どうするの?」
「それに乗って、江戸まで救援を頼みに行くんだ」
この時またまた、八重が遠くから
「そうやって逃げたりして」
「いちいち人の話を盗み聞きするんじゃない! じゃあ、一緒に乗って行くか?」
「まさかあ! 自ら人質なんて、そんな愚かな事なんてする訳ないじゃない!」
すでに時刻は戌の中刻(九時)。皆が広間でくつろいでいる時
「ここに小船くらいはないのかな?」
直次の問いかけに、お清も
「それくらいはあっても良さそうね。で、どうするの?」
「それに乗って、江戸まで救援を頼みに行くんだ」
この時またまた、八重が遠くから
「そうやって逃げたりして」
「いちいち人の話を盗み聞きするんじゃない! じゃあ、一緒に乗って行くか?」
「まさかあ! 自ら人質なんて、そんな愚かな事なんてする訳ないじゃない!」
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