632/1037
四十五
二階へとぞろぞろ上がっていく面々。その最後尾にいる輝吉の後姿を見ながら、姐さんが
「だらしのない許婚だねえ、ったく!」
外から船長らが戻ってきた時、同時に二階の連中も下りてきた。
そして、直次が破近の顔を見るなり
「特に誰も」
それに八重が睨み
「ほれみろ!」
この女に場を仕切らせたくない破近、ここで船長に向かって
「どないでした?」
「あ、いえ。洞穴とかは調べきれてませんが、他には誰も潜んでる気配はないですなあ」
二階へとぞろぞろ上がっていく面々。その最後尾にいる輝吉の後姿を見ながら、姐さんが
「だらしのない許婚だねえ、ったく!」
外から船長らが戻ってきた時、同時に二階の連中も下りてきた。
そして、直次が破近の顔を見るなり
「特に誰も」
それに八重が睨み
「ほれみろ!」
この女に場を仕切らせたくない破近、ここで船長に向かって
「どないでした?」
「あ、いえ。洞穴とかは調べきれてませんが、他には誰も潜んでる気配はないですなあ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。